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(写真・神奈川新聞社)

 

小さな命を救いたい-。20日から始まる動物愛護週間を前に、ボランティア団体などが保護している犬や猫の新たな飼い主を探す譲渡会が18日、平塚市役所周辺で行われた。県内で活動する7団体が、出合いを求めて計64匹を紹介した。

 

毎年、犬約400匹、猫約500匹が県動物保護センター(同市土屋)に収容されるが、各ボランティアなどの協力もあり、犬は過去4年間、猫は3年間「殺処分ゼロ」という。同センターから市役所前に会場を移して2年目のことしは、約600人が「新たな小さな家族」を探しに訪れ、飼育環境などの審査を経て申し込みが次々と寄せられた。

 

老犬や成犬のダックスフントやコーギー、ブルドッグなどが、かわいらしく参加者とじゃれ合う光景も。子どもと来場した横浜市内の府川敏治さん(39)は「娘が譲渡会に関心を示したので来た。相性が良さそうな子がいたら検討したい」と話していた。

 

同センターに毎週のように犬や猫の引き取りに訪れるという、県内を中心に活動する市民団体「アニマルプロテクション」の関係者は「ボランティアにも引き受ける限界がある。譲渡会を機にいい縁が見つかったら」と期待を寄せつつ、「ペットは“終生飼育”が大前提。各自治体は(飼えなくなったペットを)保健所などに受け入れるだけでなく、飼い主側への啓発活動もお願いしたい」と注文した。

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