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(写真・神奈川新聞社)

 

車体と運転手の重さを動力源として走る“究極のエコカー”で速さを競う「ソープボックスダービー日本グランプリ」が2、3日、横浜市中区の日本大通りで開かれた。8歳から13歳の40人が参加し、日本最速の座を競った。NPO法人日本ソープボックスダービー(秦野市)の主催で、県内のトヨタ車ディーラー7社の協賛。

 

競技の発祥は20世紀初頭の欧米とされ、当時はせっけん工場から出るせっけん箱に車輪を付けて楽しんだという。現在は、木などでできた車体に車輪のみを付けた車を使用。日本グランプリは2001年から毎年開催されており、14年からは横浜が会場となっている。

 

今回は、県内を中心に富山、石川県などからパイロットが集まった。約150メートルの特設コースを2日間かけて3回ずつ走り、タイムを競った。

 

沿道から多くの人が見守る中、選手らは空気抵抗を避けようと体を小さくかがめ、スタートのスロープを滑り降りた。走行中は、できるだけ直線で走るように車体をコントロールし、ゴールを目指した。

 

優勝したのは、東京都板橋区の小学6年、松村遥輝君(11)。米・オハイオ州で18年7月に開かれる国際大会の出場権と航空券が授与された松村君は、「優勝できると思わなかったからびっくりした。(国際大会では)優勝だけを目指して頑張りたい」と話した。

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