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(写真・神奈川新聞)

 

日没後に野外彫刻をライトアップし、昼間とは異なる表情を楽しむ新企画「箱根ナイトミュージアム」が、彫刻の森美術館(箱根町二ノ平)で開かれている。観覧者はコンピューター制御でエリアごとに色が変わる特製の提灯(ちょうちん)を手に園内を散策。暗闇に浮かび上がる彫刻と、移動する提灯の2種類の光が織りなす“体験型”アートの試みだ。

 

光のアーティストとして活躍する高橋匡太さん(47)の作品。点在する彫刻を素材の一つとして、観客の持つ提灯と融合した一期一会の夜景が完成する。

 

ライトアップされる彫刻は19作品で、大理石やブロンズ、ステンレススチールなどさまざま。作品の持つ物語性と質感から、何色で照らすかを決め、上からの太陽光でなく下から光を当てることで「彫刻が昼間とは異なった表情を見せる」という。

 

ナイトミュージアムは最終入館時刻の午後4時半開始、同5時の閉館をライトアップエリアのみ6時まで延長。冬場の早い日没を逆手に取って、新たな魅力を提案する。最新のLED(発光ダイオード)ユニットを装着した提灯は無料で貸し出す。

 

来年1月8日まで。入館料は一般1600円ほか。問い合わせは同美術館電話0460(82)1161。

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