(写真:レキサス提供/琉球新報社)
システム開発のレキサス(沖縄県、比屋根隆社長)は、犬や猫などペットの健康を管理する首輪型ウェアラブル機器「ハロペiz(アイズ)」を開発している。スマートフォンに無料の専用アプリを入れ、首輪型機器と無線で連携させることでペットの運動量を記録する。機器に盛り込まれた温度計が周辺の気温を確認し、愛犬に熱中症の危険があるときには飼い主のスマホに連絡するなど、動物の体調管理を総合的にサポートする。
製品はレキサスが開発し、関連会社のハロペ(東京都)が2016年度中の販売を目指している。価格は7千~8千円を想定する。
重さ9グラム、500円玉大の首輪型機器は、縦、横、高さの3方向の動きの大きさを測る加速度センサーと、温度計を内蔵。加速度センサーを通して動物の1日の運動量を把握する。
犬は体が地面に近く照り返しの影響を受けやすい。飼い主が気付かないうちに熱中症になることがある。このため温度計を通して気温をリアルタイムで確認し、35度を超えたら飼い主のスマホにメッセージを送って熱中症を未然に防ぐ。
将来的には、かかりつけの動物病院が対応していれば、インターネットを通して診療履歴や処方箋などのデータをスマホで確認できるようにする。愛犬が迷子になった場合も、電話番号などの個人情報を公開することなく発見者と飼い主が連絡を取り合える「デジタル迷子札」の導入も進め、愛犬の飼育を総合的にサポートする。
レキサスの大西敬吾執行役員兼プロダクトマネージャーは「色を人気が高いピンクゴールドにするなど、ファッション性を高めた。女性にもアクセサリー感覚で使ってもらえると思う」と語る。将来的にはいろんなペットの活動量などを集めてビッグデータとして解析し、病気予防などにもつなげる方針だ。