(写真・琉球新報社)
沖縄県庁や会社、銀行本店などが集中する那覇市中心にあるランニングステーション「ラン・ライド・ポイント」が注目を浴びている。自転車やランニングで通勤できるよう駐輪場やシャワー、ロッカーが整備された施設として、2015年6月、那覇市久茂地に県内で初めて開業した。自転車好きな代表の金城一也さん(38)と、妻ではり師・きゅう師の夏希さん(29)の2人で、利用者を支援する。
一也さんは建設コンサルタントとして、行政と渋滞解消に向けて取り組んだ経験がある。また東京の皇居周辺でランニングステーションが開店しブームになったことから「沖縄にもあるといいな」と感じた。
沖縄は自転車普及率が約17%と全国最低の上、介護を受けないなど健康な生活を送る「健康寿命」の割合は男性が最下位、女性が46位だ。
健康づくりの支援とともに、慢性的な交通渋滞を改善したい思いから開設したという一也さんは「こういうライフスタイルがあることを発信していきたい」と語る。
約20台収容の屋内駐輪場と、男女それぞれの専用シャワールーム、ロッカーを備える。自宅から自転車や走って通勤し汗をかいてもシャワーを浴び、さっぱりして出勤が可能だ。月決めの利用者は現在、那覇市内外から7人ほどで、1日利用では観光客や出張中の人もいるという。朝夜のランニングなどのイベントも開催している。
豊見城市から自転車で通う喜舎場隆太さん(28)=会社員=は「自分のニーズに合っていて、使いやすく便利です」と語った。
シャワーと駐輪場、専用ロッカー利用で月1万500円、1日700円など。問い合わせは(電話)098(917)6440。ホームページはhttp://runride-point.com
(金良孝矢)
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