公園でお酒を手に会話を楽しむ参加者たち=14日、那覇市おもろまちの水の道公園
都会のオアシスで夜のピクニック―。那覇市新都心地区の水の道公園で夜風に吹かれながら、持ち寄った料理を味わい、集まった人と交流する。その名も「夜のピクニック(夜ピク)」が好評だ。クラボ沖縄と新都心の住民有志が主催し、毎月第2金曜日に開いている。
夜ピクは、おもろまち駅前から県立博物館・美術館までをつなぐ「新都心水の道公園」に「にぎわいをつくりたい」と考案された。2015年からセミナーやワークショップを始め、16年6月に初開催。12月の第7回には持ち寄ったイルミネーションで公園を飾る「夜ピカ」、17年4月からはプロジェクションマッピングを行うなど、回を重ねるごとに工夫を凝らしている。
参加者は初回の9人から70人近くに増えた。企画したクラボ沖縄の添石幸伸代表理事は「ここまで増えるとは思わなかった」と語る。
夜ピクは、持ち寄りと差し入れ持参でフリードリンク代500円、持ち寄りなしで2千円、お試し1ドリンク300円から参加できる。料理や飲み物は持ち寄りが基本。主催者手作りのテーブルに持ち寄った料理を並べて楽しむ。
今月14日も多くの人がテーブルを囲み、真夏の夜のひとときを楽しんだ。ギター演奏やフラダンスのライブ、傘を利用したプロジェクションマッピングが披露され、音や光でも盛り上がった。
地域の人に限らず、仕事帰りのさまざまな業種の人が訪れるため、一種の異業種交流会のようにもなっている。市役所に勤める長嶺伶生さんは、初対面という地域包括支援センターの職員らと一緒にテーブルを囲んだ。長嶺さんは「なかなか直接会ったりしない人たちと話せるのはとてもいい」と語った。包括支援センターで働く金城朝子さんは「公園でこういう機会があるとすごく楽しい」とほろ酔い顔で語った。
14日は、城間幹子市長も初めて参加した。城間市長は「みなさんの本音がいろいろ聞けた」と笑顔。「まちづくりは行政だけでなく民間やいろんな方々と行うもの。リラックスした雰囲気で話ができて良かった」と話した。