手術前に弁護士の薦めで「遺言状」を書いたという衝撃的な告白をするYOSHIKI。
「手術前にはアメリカの弁護士に進められて、『遺言状』を書きました。
そういう時ってお世話になった人とか出てきますよね。
家族、僕がやっているファウンデーションチーム、メンバーにも少し、そして1/4弱は僕の財産を長年のファンの人へ与えてくださいと。
遺言はじーんとしながら書いてましたね。
全部書いて完結しちゃうのも・・・・と、(書かずに)20%ほど残っていて。
きっと俺が死んだらもめるだろうなー(笑)って。
メッセージは書かずに、財産の分与だけを書いたんです。
でもいろいろ考えましたね。
お世話になった人や、ファンがいないとここまではなかったので」
自らの基金と家族、メンバーに少し、ファンには4分の1の財産を残したいと記した。遺言を書くほど困難な手術に踏み切った理由とはいったい。
「一日も早く手術しないと神経を圧迫し、日に日に悪くなっていったんです。今回、10ヶ所以上の病院に骨の状態を見てもらい、いろいろな意見を聞き、最善の意見をまとめてやりました。
その時、神経の速度を測る検査をしたんですね。カエルに両極の電極を流しビリビリするのがあるじゃないですか。それと同じ検査で、『まるで拷問ですね』と言ったら、実際、拷問に使うらしいんですよ(苦笑)。
でもその検査のおかげで、頸椎の5番6番の神経がどうなっているかがわかったんです。
今回の手術では頸椎の骨を削りましたが、3年以内にもう一度、今度は骨を入れ替える手術をするかもしれません。
僕、ステージ上では無謀でも、しっかりと人の意見も聞いてるんですよ(笑)」
ジョークを交え、厳しい状況を冷静に話すYOSHIKI。今、経過や体調はどうなのか。
「今は手術前より一時的に悪い状態です。術後6週間ぐらいは炎症が残るんです。
1日に少しずつ歩けといわれているので、今は起きて歩いて、またずっと寝ている感じですね。ピアノも少し触って、(ロスの)家で庭を散歩したり……老人じゃないんだからね(笑)」
まだ硬さの残る動きに、手術の影響が見られる。しかし、快復を日々実感しているそうだ。
そして激しいドラムプレイの100%復帰についてYOSHIKIは、
「さすがに痛い思いをしたので、99%ぐらいにしておきます。ドラムに倒れるのももう出来ないですね。
きっとフランス公演を中止していなければ、すごい勢いでリハビリをしちゃっていたと思うんです。< /p>
リハビリでは、一日に少しずつ歩けといわれています。またピアノに触ることも。
今は起きて歩いて、またずっと寝てる感じですね。
激しいドラムも何でも出来ると思う、気合で。(笑)
この1週間ですごく歩けるようになったんですよ。帰国した数日前はもっとスピードが出ませんでした。
昨日の夜よりも今日のほうが早く歩いているでしょう?
日々早くなっています。まだダッシュはできないけれど。
病院や自宅にひきこもるより、(皆の前に来たほうが)回復が早い気がします。
焦ると嫌なので、今は世の中の流れはあまり見ないようにしています。医者からは『しばらく休みなさい』と言われているし、きっとこういうことがなかったら休みもなかったでしょうしね」
年内の公演を延期した苦渋については、
「年内はリハビリに専念して様子を見ます。一刻も早くツアーに出たいので。僕は術後もフランス公演やるつもりだったんですが、周りから「もっと長い目でみなよ」と話し合いをして、TOSHIの考慮もあり、そうなりました。
今はコルセットをずっとしていますが、寝るときはそれようの枕があって、名古屋にも持ってきています。もう少ししたらコルセットもはずしていいみたい。まだ今は傷口が・・・
絆創膏の上に絆創膏を張っているんですけど、首を傾けるとひっぱられる感じがしています。今は痛みよりも、一番辛いのはしびれですね。
正座のあと、立つとびりびりしびれるじゃないですか。それがずっと続いているんです。
そしてもし次に手術をするときには(首の)前を切ることになると思います・・・」
「鈴鹿密着レポート」は次回、最終回へ。お楽しみに!
(撮影:高田崇平)