[E:note]歌うことが楽しくて仕方がない、というのは、歌を聴いてすごく感じます。以前に「CHANGE」の「わたし見た目より 普通の女なの」という歌詞は、まるっきり自分のことだと仰っていますね。
福原 歌ってないと本当にどうしようもないんですよ。歌以外は取り柄のない女です(笑)。
[E:note](笑)毎日、自分が目指したい方向へ進んでいる実感はされていますか?
福原 先日のライヴで、私の歌を一緒に歌っている人が見えたとき、これはすごいことだなと思いました。だって歌詞を覚えてくれているということですよね? とても嬉しかったです。
[E:note]子どものころは福原さんが大好きな歌手の歌詞を覚えて歌っていて、今はステージに立つ側になった。率直にどういうお気持ちですか?
福原 うーん……、スターの気持です! なーんて(笑)。普段はあまり何も考えてないけど、やはりステージにいるときは自分が一番だと思って歌っていますね。
[E:note]いや、ステージに立つ人はそうでないと!(笑)7月には2ndシングル「ひまわり」もリリースされます。これはとても懐かしい気持になる、風景が呼び起こされる歌ですね。
福原 嬉しいです。「CHANGE」はサウンドを重視して、耳に残る音や声にとてもこだわりました。「ひまわり」はそれよりは言葉をより伝えたい、聴かせたいという想いがあったんです。幼いころの思い出をベースに描いた歌なので、これもわりと歌うたびに身を削る想いなんですが(笑)、ステージで何度も歌っていくうちに、本当の意味で皆さんに届いていくのではないかなと思っています。先日のライヴで新曲お披露目として歌ったのですが、目を瞑って聴いてくれている人が多かったですね。
[E:note]きっと情景を浮かべながら聴いていたのではないでしょうか。
福原 そうだと嬉しいです。「ひまわり」はまだ歌うと辛いときもあったりして、「私の心そのまま現る」みたいな、本当に精神的な部分の大きい歌だと思います。
[E:note]ステージで1回歌ったら昇華ができるというわけではないんですね。何回か歌ううちに、辛さも苦しさも超えて歌えるようになると。
福原 そんな気がします。何かどこかで変わるんだろうなという感じはしていますね。(撮影/徐 美姫 インタビュー/堀 香織)
福原美穂/ふくはら・みほ
北海道出身、20歳。06年北海道内限定でインディーズ盤『The Roots』『Step☆Out』をリリースし話題に。08年4月16日にシングル「CHANGE」でメジャーデビュー。女性アーティストとして史上初FMラジオ局パワープレイ最多を獲得する。7月16日には2ndシングル「ひまわり」がリリースされる。詳細はhttp://www.fukuharamiho.com/
「CHANGE」
4月16日発売/1,223円
ソニー・ミュージックレコーズ