俳優のブラッド・ピットが、ニュージャージーのアールデコデザイナー、フランク・ポラーロとコラボレートし、家具のデザイナーとしてデビューすることが決まったと<a href="http://www.architecturaldigest.com/celebrity-homes/2012/brad-pitt-frank-pollaro-furniture-collection-article" target="blank">Architectural Digest</a>が伝えている。 ブラッドは「(チャールズ・レニー・)マッキントッシュや、フランク・ロイド・ライトの作品に初めて出会った1990年代の頃から、建物や家具のアイディアを描いてきたんだ。落書きのようなものだけどね」と語る。 ライトとの出会いは大学在学中、落第ギリギリのフランス語2単位を履修していたときだという。その衝撃は「僕の人生を完全に変えてしまった」ほど。 今回、ブラッドが描き溜めてきたデザイン案を実際に製品化するきっかけを作ったのがポラーロだ。 数年前、ブラッドが所有するリュールマン(1900年代初頭にフランスで活躍した高級家具デザイナー)の机のリペアをポラーロに依頼。ピット邸を訪ねたポラーロは家具のデザインで埋め尽くされたスケッチブックを見つけ、「なぜこれを製品化しないんだい?」と尋ねると、ブラッドは「ただの趣味だから」と答えたという。 その後間もなく、2人はベッドの製作を始めた。フレームには美しく光る南国の硬材を使用。ゆるやかなカーブを描いたヘッドボード、カンチレバー型のベンチを備え、ブランジェリーナ一家が皆で寝られるほどの大きさだとか。このデザインは物理学、工学上難しい形をしており、完成までに2年以上を費やしたという。このベッドを皮切りに2人はパートナーシップを結び、精力的に作品作りに取り組むようになった。ポラーロいわく「数千はある」というデザイン画を具現化するため、2人は定期的にミーティングを開き、そのたびに7~10時間ほども話し込む。「僕らはデザインについて、素材について、技術について、古典的様式について、モダニズムについて話し合うんだ。ブラッドは巨匠たちをリスペクトしているからね」 (C)ブラッド・ピットデザインの大型ベッド ブラッドのデビュー作となるダイニングテーブル、カクテルテーブル、サイドテーブル数点、クラブチェア、バスタブ、そして前述の大型ベッドなどから成る最初のコレクションは11月13日から15日にかけて、ニューヨークでお披露目される予定だ。 気になる価格は「カスタムメイドの家具としては最高レベル」であるとポラーロは予告している。