アン・ハサウェイとマシュー・マコノヒーの激ヤセぶりに注目が集まっている。

アンは11キロ、マシューは13キロもの減量を敢行したが、これはいずれも役作りのため。12月25日米国公開予定のミュージカル映画『レ・ミゼラブル』で、娘コゼットの養育のために娼婦に身を落とすファンティーヌ役を演じるアン。米国版Vogue12月号でのインタビューで、アンは病を患い、死んでゆくファンティーヌを体現するために、過酷なダイエットに励んでいたことを明かしている。

まず最初に2週間、口にする固形物を乾燥オートミールのみに制限することで4.5キロ絞った。さらに撮影に入ってからは乾燥オートミールの薄く固めたものを1日に2枚食べるだけに留め、残りの6.8キロを減らしたという。

心身共にすり減ってしまい、元の自分を取り戻すためには時間がかかったが、結婚したばかりの夫がその手助けをしてくれたと感謝しているようだ。

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『レ・ミゼラブル』日本公開は12月21日 (C)Universal Pictures

肉体美が自慢だったプレイボーイ俳優、マシュー・マコノヒーは来年公開される映画『The Dallas Buyers Club』で主役、ロン・ウッドルーフ役を務める。ウッドルーフは80年代にドラッグを使用したことからHIVに感染し、メキシコからエイズの薬を密輸した実在の人物。「健康的に見えちゃダメなんだよ」と本人が語るように、役作りのために13キロも減量し、一目では本人とわからないまでに容貌が激変したマシューは「これはちょっとした精神の浄化だね。とにかくお茶ばっかり飲んでるよ」とテレビのインタビューで語った。

少し前になるが、『ブラック・スワン』でアカデミー主演女優賞を獲得したナタリー・ポートマンも役作りのためのダイエットに成功している。元々小柄でスリムな彼女が炭水化物を絶ち、過酷なバレエのトレーニングで約5キロを落とした時点で、監督のダーレン・アロノフスキーは「やり過ぎではないか」と心配したという。しかし、彼女はその後もダイエットを続け、最終的に9キロもの減量を達成。撮影が終わると「パスタ、パスタ、パスタ!って感じだったわ」と本人が語るように、食べたいものを思い切り食べたという。

同じく、『ブラック・スワン』でナタリーのライバル役を務めたミラ・クニスも撮影にために9キロのダイエットを行った。3カ月の間、バレエやカーディオ系トレーニング、ピラティスなどで毎日4〜5時間をワークアウトに費やし、スキニーな体を手に入れて2012年のEsquire誌の最もセクシーな女性にも選ばれた。デミ・ムーアの元夫、アシュトン・カッチャーとの熱愛も順調なようだが、残念ながら体は見事にリバウンド。どっしりしたたくましい体型に戻ってしまい、クリスチャン・ディオールのモデル契約も打ち切られてしまった。

役作りのために自らに鞭打ち、体を絞る俳優たち。時には体重を増やさなければならないこともある。その裏での血を吐くような努力を知ると、外見だけを見て「激ヤセ!」「激太り!」と騒ぎ立てることが申し訳ないような気持ちになる。

 

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