ポール・マッカートニーがボーカルでNirvana再結成、コートニー・ラヴの反応は
米国時間12日夜、ハリケーン・サンディの被災者支援のチャリティとして、ニルヴァーナが一夜限りで再結成しライヴを行う。元メンバーである現フー・ファイターズのデイヴ・グロールと、ベーシストのクリス・ノヴォセリックに加え、故カート・コバーンの代役を務めるのはなんとポール・マッカートニーだというから驚きだ。
今回の”再結成”はグロールの依頼をマッカートニーが快諾して実現したもの。マッカートニーは「実は、彼らのことを知らなかったんだ。デイヴが『一緒にやれたらどんなに最高か』ってことを力説してしてくるから、いやいやちょっと待って、と。君たちいったい誰なの?と聞いたら、そこにいた誰かが『ニルヴァーナですよ。そしてあなたがカートだ』って囁いてくれてね。信じられかなったよ」と、ことの経緯を振り返る。
本人たちは実に乗り気だが、おもしろく思わない人もいる。コバーンの妻、コートニー・ラヴだ。ラヴはマッカートニーよりもジョン・レノン派。TMZの取材に対し、「もしジョンが生きて(このライヴに出て)いたら、クールだったのにね」と吐き捨てるようにコメントしたとか。また、ラヴはニルヴァーナの「核」「魂」はコバーンそのものだと考えているため、彼抜きの再結成を決めた元メンバー2人に対してもいたくご立腹のようだ。
このライヴは12日夜、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催される。その他の出演者はザ・ローリング・ストーンズ、ジョン・ボン・ジョヴィ、エリック・クラプトン、ブルース・スプリングスティーン、カニエ・ウェストとそうそうたる顔ぶれが揃った。マッカートニー率いる”新生ニルヴァーナ”は、3人で作った新曲を披露する予定だという。ニルヴァーナオリジナルの楽曲をカヴァーするかは定かではない。