ESPN
24日、インディカーレーサーのジャスティン・ウィルソンが37歳で死去した。前日のレース中、クラッシュした他選手のマシンの破片が頭部に直撃したことが原因だった。妻と幼い娘をはじめとした家族、ファン、そしてモータースポーツ界全体が悲嘆に暮れる中、希望の光となる話題が飛び込んできた。
ジャスティンの弟で、同じくインディカーレーサーのステファン・ウィルソンがTwitterでこんな報告をした。
「彼は絶対、人を助けることをやめないよ。こんな時でもね。生前、彼は臓器提供の意思表示をしていたんだ。今日、ジャスティンが臓器を提供して6人を救った。今この時も、彼は高みを目指してる」
自らが命を落としても、他人を救うことに繋がったジャスティンの選択に「真のヒーローだ」「心から尊敬する」と賞賛の声が多数寄せられている。
米国では、1億2千万人の国民が臓器ドナーとして登録している。ジャスティンはその一人だったのだ。米保健福祉省の発表によると、これだけのドナーがいながらも適合せずに毎日平均22人が亡くなっているという。また、臓器移植手術を受ける人は一日平均79人に上る。