The Players Tribune
NBAロサンゼルス・レイカーズ所属のコービー・ブライアント(37)が、今シーズンの終了と同時に現役を引退することを正式に表明した。
The Players Tribuneに29日、ブライアントが寄稿した「Dear Basketball(親愛なるバスケットボールへ)」という手記が掲載された。
「父さんの靴下を丸めて、決勝点となるゴールを決める瞬間を思い描きながらシュートしていたあの時から、このことだけが真実だった。俺は、お前に恋をしたんだ」
という書き出しで始まる文章には、ブライアントのバスケットボールに対する深い愛情が綴られている。
「お前は6歳の少年にレイカーの夢をくれた。俺はその夢のために、お前をずっと愛し続ける。でも、これ以上、のめり込んで愛することはできない。俺は今シーズンにすべてを捧げた。
心臓は鼓動を打てる。心だって研ぎ澄ませることができる。
でも体は、さよならを言うときが来たことを知っている」
17歳でNBA入りしてから、移籍することなくロサンゼルス・レイカーズ一筋。幾度もMVPの栄冠を手にしてきた。しかし、今シーズンのブライアントは1ゲームあたりの平均得点15.7、シュート成功率も31.5%と、終わりの見えないスランプに苦しんでいる。度重なる故障を乗り越えてきたブライアントだが、一向に浮上しない成績にファンの間でも引退の噂が囁かれるようになっていた。
そしてNBA最高峰のスター選手がついにコートを去る決断を下した。
レイカーズには、来年4月13日にステイプルズ・センターで行われる対ユタ・ジャズのシーズンフィナーレまでまだ67試合が残っている。その最後の日まで、ブライアントの奮闘は続く。