Megan Naramore Harris/Facebook 画像を見る

誰でも一度は試着室で気まずい思いをしたことがあるだろう。サイズが小さかったり、似合わなかったり──とはいえ、母親や友達とお喋りしながらの試着は楽しいものだ。しかし、店員の心ない一言で大いに傷つくパターンもある。

 

ミーガン・ナラモア・ハリスは、13歳の娘レクシーとカンザス州ウィチカのショッピングモールに出かけた。レクシーが中学校で開催されるダンスパーティに着ていくドレスを探すためだ。ミーガンはDillard’sという店で娘に似合いそうな赤いドレスを見つけ、店員に試着させてもらうよう頼んだ。

 

試着室から出てきたレクシーと母親が「ママ、これじゃないような気がするんだけど……」「何言ってんのよ、かわいいわよ。ほんと大きくなって?。写真撮らせてよ、ね?」などと盛り上がっているところへ店員がやってきて、「娘さんがこれを着るにはスパンクスが必要ですね」とぶしつけにアドバイスしたのだという。

 

スパンクスとは、洋服の下に着け、贅肉を引き締めてスリムに見せることを目的とした矯正下着のことだ。

 

「その店員の女性は、あまり娘さんを引き立てるドレスではないから、というようなことを言っていました。すごくいやな言い方をされたものだから、何を言われたか思い出したくもないんだけれど……。でも、彼女は言ったんです。娘さんは、スパンクスを着るべきだ、って」。

 

店員はスパンクスを着るべきだと言って譲らず、結局親子はこのドレスを買わずに帰った。

 

ミーガンはドレスを着た娘の写真をFacebookでシェアし、「親愛なるDillard’sタウン・イースト・モール店の店員さんへ」と件の店員へ向けてメッセージを送った。

 

「私は、スパンクスなんか着なくても、十分素敵だと言いました。でもあなたは絶対に必要だと主張し続けましたね。私があなたに伝えたいことは、どれだけ多くの女の子が自分に自信がないことで辛い思いをしているか、自分を完璧に見せたいならアレやコレが必要です、と伝えることが彼女たちをどれだけ傷つけているか、ということです。全ての女の子はスタイルもサイズもそのままで完璧なんです。なぜなら神がお作りになったものだから。着心地がいいドレスなら、それでいいんです。私の娘は背が高いし、泳いで、走って、ダンスやヨガだってしてます。娘は魅力的。そして美しい。娘はあなたに自分が完璧ではない、なんてことを言う必要はないんです。この書き込みがシェアされて、あなたがもう二度と、こんなことを他の女の子に言うようなことがないよう願っています」

 

このポストはミーガンの訴えに同調する人々によって87,000回以上もシェアされ、各所で話題となっている。当然、Dillard’sは槍玉に上げられ、「この子、すっごくゴージャスよ。バカなことを言ったDillard’sは恥を知るべきね」などとTwitterで非難されている。

 

Dillard’sのスポークスマンは「我々のミッションは、お客様が持つナチュラルな美しさを、我々の商品でさらに強化していただくことです。お店に足を運んで下さるすべての方にすてきな体験をしていただけるよう、店員を教育しています。お客様を怒らせるようなことは、決して我々の意志ではありません」と釈明したが、不買運動を呼びかける声もあり、しばらく騒動は収束しそうにない。

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