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『受賞式会場に到着したレオナルド・ディカプリオ(右)と母イルメリン・インデンバーケンさん(左)Heather Ikei / (C)A.M.P.A.S.』

第88回アカデミー賞授賞式が米ロサンゼルスのドルビー・シアターで幕を開けた。レッドカーペット・アライバルでは、5度目のオスカー獲りに挑むレオナルド・ディカプリオが、ケイト・ウィンスレットとの”タイタニックな”ツーショットをサービス。会場前は大歓声に沸いた。

 

『レヴェナント:蘇りし者』で、仲間に息子の命を奪われたばかりか、瀕死の重傷を負ったまま極寒の荒野に置き去りにされるという壮絶な運命を背負った男、ヒュー・グラスを演じたディカプリオ。名匠アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督の指揮の下、9カ月にも及ぶ過酷な撮影を経て、作品は主演男優賞含むアカデミー賞最多12部門にノミネートされた。

 

レッドカーペットで今の気持ちを尋ねられると、「みんなナーバスになっているんじゃないかな。映画というものは、たくさんの人の努力の蓄積の賜物だ。僕はこの映画に、心から誇りを持っているよ。イニャリトゥ監督は、映画として超越したものを作ったと思う。こんな作品に出演できて恵まれているよ」とコメント。

 

また、こういった受賞式では、夫婦や恋人など、パートナーと共に登場するケースが多いが、ディカプリオの側に付き添う女性は第86回の受賞式と同様、今年も母親だ。「お母さんと来るからオスカーを獲れないんじゃないの」という意地の悪い声も聞こえてくるが、彼には母への特別な思いがある。

 

「母と一緒に来ているよ。この業界に29年いるけれど、これは母の努力の結晶なんだ。学校の後、母はイーストロサンゼルスから何度もオーディションに連れていってくれた。親が夢を実現させてくれて、親のおかげでこの仕事を続けられている。本当に感謝しているよ」

 

ディカプリオ親子の悲願は今日、叶えられるだろうか。

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