BBC
1930年代の伝説的子役であり、後に外交官として活躍したシャーリー・テンプル。2014年に85歳で亡くなった彼女の特別な遺産が、米国時間19日夜、サザビーズでオークションにかけられたが、その結果はオークショニアも想定外のものだった。
9.54カラットのブルーダイヤをあしらった指輪「ファンシー・ディープ・ブルー」。テンプルはこの指輪を主演映画『青い鳥』の公開時に父親から贈られ、その後亡くなるまで愛用していた。当時の購入価格は7,210ドル、現在の価格にして121,000ドル(約1,326万円)と言われている。サザビーズは石の品質もさることながら、ハリウッド女優の象徴たるシャーリー・テンプルの愛用品という付加価値を高く評価し、予想落札価格を2,500万ドルから3,500万ドル(約38億円)とした。しかし、蓋を開けてみれば、入札は最低落札価格にも及ばない2,200万ドル(約24億円)にしか届かず、売買は成立しなかった。出品したのは、この指輪を彼女の遺族から購入した個人の売り手であったという。
不本意な結果に終わってしまったが、サザビーズは「買い手は見つかると強く確信している。今回その時ではなかっただけ」と強気のコメントをしている。