今、航空会社のトラブルといえばユナイテッド航空が想起されるが、今回はパナマのコパ・エアラインの機内で起こった。
サラ・セレステ・ファルファン・ガルシアという名の女性が、パナマからリマへのフライトに搭乗した。彼女はコパ・エアラインのポイントプログラムメンバーで、ビジネスクラスを予約していた。彼女の子どもと他の親類はエコノミークラスに座ることになっていたという。ビジネスクラスには持ち帰り自由のブランケットが用意されており、ガルシアさんはそれを手に取り、エコノミークラスに座る我が子に手渡しに行った。すると、キャビンアテンダント(CA)がその行為を見咎め、止めるように声をかけてきた。そのCAは、彼女がFacebookに書き込んだ内容によると「暴力的な言葉を使い、体を押して」きたという。
2人は小競り合いになり、CAは「警察を呼ぶ」と言って、彼女とその家族に飛行機から降りるよう通告。駆けつけたパトカーでガルシアさん一行は警察署へ連行された。
双方の主張は真っ向から異なっている。ガルシアさんは「あのCAは足を引きずるふりをして、さも私に傷つけられたかのように振る舞っていた。飛行機から引きずり下ろされことで子どもが精神的苦痛を強いられたので損害賠償を請求する」と既に法的手続きを進めている。
コパ・エアラインは自社の従業員を全面的に擁護。「任務を正しく遂行したスタッフへの攻撃的かつ混乱を招く態度は許しがたい。実際にクルーはケガを負い、着陸後、医師の診断を仰いでいます」と、ガルシアさんに対しこちらも法的手段を取るようだ。