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面白そうな雰囲気のタイトル、そしてポスターの〝美尻〟……。90年代に『週刊少年ジャンプ』で連載された人気ギャグマンガ『究極!! 変態仮面』が、実写映画化された。作品に当時、魅了され続けていた読者のひとりが、俳優の小栗旬。彼の映像化を願う声に福田雄一監督が共鳴し、映画が実現。小栗は脚本協力、そして小栗と親交のある鈴木亮平が、主役の変態仮面/色丞狂介役に抜擢された!

すずき・りょうへい★

83年3月29日生まれ、兵庫県出身。06年、ドラマ『レガッタ~君といた永遠~』(テレビ朝日系)でデビュー。これまでの出演作
に、ドラマ『メイちゃんの執事』(フジテレビ系)、映画『シュアリー・サムデイ』(10年)などがある。出演映画『ガッチャマン』が8月に公開予定。

映画『HK/変態仮面』

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監督・脚本/福田雄一
4月13日~、新宿バルト9ほか全国ロードショー
(C) 2013あんど慶周・集英社/「HENTAI KAMEN」製作委員会
(オフィシャルサイト)http://hk-movie.jp/index.html
ヘアメーク/狩野典子(LAULEA)
スタイリスト/津野真吾

 

――原作は、約1年という短い連載期間にも関わらず、人気のあった作品です。ご覧になったことはありますか?
image「子供のころに、名ゼリフの『それは私のおいなりさんだ』の出典を知ろうと思って、作品を読んだ記憶があります。まわりで流行っていたんですよ。でもまさか、自分がその作品を演じることになるとは思っていませんでしたけど」

――原作の大ファンだという小栗旬さんが映画化を熱望し、脚本協力もされていますよね。
「はい。目のつけどころが最高だと思います。海外でもウケるポテンシャルがある作品だと思いますよ。ただ、実写化不可能な雰囲気がありましたよね。格好が過激なだけに、演じる俳優はいるんだろうか、事務所がOKを出すのだろうか、 とか。僕はそういう固定観念を破っていきたい性格なので、やってみせるぞ!と」

――小栗さんからの指名で、鈴木さんに白羽の矢が立ったとか!?
「はい。『亮平にしかできないと思うんだよね』と、小栗くんは言っていて。格好に関しては、役ですから気になりませんでした」

――変態仮面を演じるにあたって、1年かけて肉体改造をされたというのは本当ですか?
「そうです。この役は、体がそれらしくないと話になりませんから。少しでも日本人ぽい体型が残ってしまうと、生々しくなって、お客さんに引かれてしまう。そうなると、作品に入り込めないと思ったんです。体作りがいちばんのプレッシャーでした」

――肉体改造のプランは、すべてご自身で考えられたんですか?
image「はい。本を買って、いろいろ研究して、まず、半年かけて体重を15㌔増やしました。口にするものも自分で調べました。何を、どのタイミングで食べるか、ジムではどのタイミングでトレーニングするか。そんなことばかり考えて、ほかの仕事のスケジュールが手につかないということも。飲みにもほとんど行かなくなって、友達がいなくなりました(笑)。次第に『自分の仕事は何だったんだっけ?』と思うようになったり」

――増量してから、今度は脂肪だけを落としていったんですよね?
「ボディビルダーを参考にして鍛えていって。そうすると、きちんと結果が出るんですよ」

――徹底的な管理で肉体改造をし、ブリーフに網タイツ姿になったとき、感想はいかがでしたか?
「『だいぶ変態仮面に近づいたな』と思いました。ボディビルダーのように全身に筋肉がついていればいいというわけではなく、網タイツの似合う脚も研究して、トレーニングしたんです。恥ずかしさは少しはありましたけど、役者ですから、カメラの前に立つとなくなりました。それから、あのマスクですね。マスクをつけると完全に違う人格になれるので恥ずかしくなくなるんです」

――ポスターを見て、美尻に目が釘付けになりました。
「お尻にも相当こだわりました。脂肪を落として筋肉をつけすぎると、アスリートのお尻になってしまう。ちょっと肉感的で、いやらしいボリュームにしないと変態仮面にはならない。さわってみたくなるお尻になるよう、気を使いました」

――理想の体に近づけるための1年間だったわけですね。
image「そうです。初めて役者という仕事を『つらいかも!』って思いました。役者人生かけてやりましたので、鈴木亮平といえば変態仮面の人だよねって言われるようヒットしてもらわないと」

――では、主演の鈴木さんから、作品の見どころをお願いします!
「日本のヒーロー映画の金字塔になるかもしれないし、『アベンジャーズ』を超えてしまうかもしれません! 主人公の『自分は変態なのか、そうではないのか』という心の葛藤と、自分のコンプレックスがときには最大の武器になる、という過程から、勇気を与えられるはずです。あとは、単純に楽しんでいただければ」

――興味はあっても、女性が口にするには、ちょっと恥ずかしいタイトルかもしれません……。
「できれば『変態仮面』と言って買っていただきたいんですけど、恥ずかしいときは『HK』と言っていただければ!」

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