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「2年前に撮影した作品なので、完成作を見て、自分の演技にショックを受けました。役へのアプローチの仕方が今とだいぶ違うので、見ていて恥ずかしかったです」
この2年の間に、NHK連続テレビ小説『純と愛』でヒロインを演じ、5年ぶりの舞台も経験した。女優として大きく成長した夏菜にとって、2年前の演技は反省する点のほうが多かったようだ。とはいえ、名作『タイガーマスク』の実写版で、ヒロインの若月ルリ子役をとても可憐に演じている。

なつな☆

89年5月23日生まれ、埼玉県出身。06年、ドラマ『ガチバカ!』(TBS系)でデビュー。これまでの作品に、映画『GANTZ』2部作(11
年)、ドラマ『らんま1/2』(日本テレビ系)などがある。12月7日公開の映画『ルパン三世 vs.名探偵コナン THE
MOVIE』では、声の出演をしている。

映画『タイガーマスク』

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監督/落合 賢 
出演/ウエンツ瑛士 夏菜 哀川翔
全国ロードショー公開中
(オフィシャルサイト)http://www.tigermask-movie.jp/
©2013『タイガーマスク』製作委員会

 

――『タイガーマスク』は一世を風靡した作品ですが、原作を読んだりしましたか?
「原作を読んだり、アニメを見たりはしなかったです。監督と話をして『これは現代版にアレンジされた「タイガーマスク
です』というようなことを言われたので、オリジナルを見てイメージが固まるのが嫌だなぁと思い、あえて見ないようにしました」

――アニメなどの実写版に出演されることが多いですよね。
image「それもあって、実写版をやるときの怖さを知ってるんです。でも、楽しみにしてくださる方もいるとプラスに考えるようにしています」

――ルリ子さんと夏菜さんの共通する部分はありますか?
「撮影当時の私は、役を自分に近づけていく癖がありました。なおかつ、かなり自由に演技していたので、今見ると、大部分が〝私〟でした(笑)。それから、家族思いのところは似ていますね」

――ウエンツさんと共演のしたご感想をお聞かせください。
「すごく感受性豊かな方。もっといろいろな役を演じるウエンツさんを見てみたいと思いました。あとは毎日、いろんな新聞を読んでいたのを覚えています。『こうやって勉強されているんだなあ』と」

――立て続けに作品に出演されていて、多忙な生活を送っていらっしゃると思いますけど、息抜きは何かありますか?
「おいしいご飯と、おいしいお酒を飲むのが楽しみです。今はお母さんの手作り餃子が食べたいです。あまりにも疲れたときは実家へ帰ります。全部作ってってもらって、みんなでご飯を食べているときがいちばんの至福ですね」

――映画を撮影していた2年前と、何がいちばん違いますか?
「人として〝どっしり〟したかもしれません。焦らなくなったし、動じなくなったというか。とくに『純と愛』では、1人分の人生を背負った気がして、老け込みました(笑)。でも本当にやってよかったですし、スタッフやキャストのみんなに出会えたのは宝です。まわりの人にいかに支えられているか、身を持って感じて、『ありがとう』という感謝の言葉を、口に出せるようになりました。私の誇りですね」

――現在の夏菜さんだったら、ルリ子の演じ方も変わりましたか?
「もう少し母性が出せたような気がします」

――今後、演じたい役は?
image「悪役! 絶対やってみたいです」

――ところで、夏菜さんの趣味と特技はなんでしょうか?
「料理と、あと、フランス語を始めました。大きな仕事が終わったタイミングで、フランスに行く機会が多くて。ようやく先日、フランス語のテキストを買いました。だから、フランス語の番組にも出てみたいです。特技がこれといってないので、今から作ろうと思っています。ここ1~2年はアウトプットの年だったので、インプットする時期も必要だなと」

――最後に作品のPRをお願いします。
「監督の独特のカメラワークで、すごく新しい映画ができたと思います。ハリウッド映画のようでもある中に、日本人が感じる孤独とか、儚さが描かれていて。人間ドラマの部分もしっかりと描かれている作品です」

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