映画『パンドラの匣』の完成披露試写会が16日、都内で開かれ、俳優の窪塚洋介(30)らが、舞台挨拶に登場した。映画は今年生誕100周年を迎えた太宰治の小説が原作。窪塚は「太宰治と聞くと暗いイメージですが、声を上げて笑ってしまうような描写もたくさんある。『こんなに面白いのか』と衝撃を受けて、日本文学を読むきっかけとなった作品です。映画も独特の世界観。監督を始めとするスタッフの絶妙な采配で、役者の個性を生かしつつ、いい感じにまとまっています」と映画の出来に自信を伺わせた。また、音楽を担当したジャズミュージシャンの菊地成孔(46)も「今年はたくさんの太宰作品が映画化されますが、ブッチギリだと思う」と太鼓判を押した。(撮影:河崎文雄)