押尾 学容疑者(31)が合成麻薬のMDMAを飲んで具合が悪くなった女性を放置したとされる事件で、5日、押尾容疑者が保護責任者遺棄致死の疑いで送検された。警視庁捜査1課は4日、田中さんが服用後に容体が急変したにもかかわらず放置、死亡させたとして、保護責任者遺棄致死の疑いで押尾被告を再逮捕。田中さんの容体が急変後、1時間近く生存していたと判断。押尾容疑者がすぐに通報していれば、田中さんが助かった可能性が高いとみて、3度目の逮捕に踏み切った。押尾容疑者は「容体急変後、心臓マッサージなど応急処置をした」と話しているが、複数の知人から「早く救急車を呼べ」と電話で忠告されたのに従わず、119番通報は午後9時19分に知人からだった。また、田中さんと一緒に服用したMDMAについて「田中さんからもらった」と供述しているが、捜査1課は知人の衣料品販売業泉田勇介被告(31)=麻薬取締法違反罪で起訴=から譲り受けたとしており、その点からも田中さんに対する「保護責任者性」が高まるとみられる。保護責任者遺棄致死罪で起訴されれば、裁判員裁判の対象となる。(撮影:小山伸正)

関連カテゴリー:
関連タグ: