25日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで第23回東京国際映画祭特別招待作品『百夜行』が上映され、舞台挨拶に主演の堀北真希(22)、高良健吾(22)、船越英一郎(50)と深川栄洋監督(34)が出席した。同作は、東野圭吾(52)の同名ミステリー小説を映画化。迷宮入りした質屋殺しの関係者だった雪穂(堀北)と亮司(高良)の壮絶な人生と、二人の周辺で起こる不可解な事件を追う刑事の笹垣(船越)を描いたミステリー。原作を読んでいたという堀北は、「好きな本の(登場人物の)1人を具現化することは、緊張したしプレッシャーを感じた」と話した。美しくもミステリアスな悪女・雪穂を演じたが、「悪女ではあるけど、自分が悪いことをするシーンも無く、一見好感を持てるところもある。すごく悩んだけど、挑戦だと思って頑張った。その場の空気を自分のペースにしていくことに気をつけた」と撮影を振り返った。高良も「常に満たされない気分でいるのはきつかった」と撮影中を振り返り、「他人のことも自分のことも騙して生きている男の役をリアルに演じたかったというのもあるけど、クランクアップした時はとても嬉しくて。これだけ辛い目にあえば、次からどんな役でも乗り越えられそう」と語った。(撮影:江口明裕)