12日、都内で、歌舞伎俳優・中村勘太郎(29)が六代目・中村勘九郎の襲名披露会見を行った。会見では、襲名披露興行を、来年2月から全国6カ所の劇場で行うことも発表された。父・中村勘三郎(56)が46年間名乗った名跡を継ぐことに、「いよいよ始まるという思いがある。結婚した時よりも息子が生まれた時よりも緊張します。父が1代で大きくした名前で、僕にとってはあこがれだった。恐れとプレッシャーはあるけど、(襲名は)うれしいです」喜びを語り、「人のために行動する父の精神を引き継いで、いろんなことに挑戦したいと思います」と気持ちを引き締めた。病気療養中の勘三郎は会見には同席しなかったが、勘太郎は自宅で「頑張って来い」と握手で送り出されたという。襲名ポスターには、来年開業するスカイツリーをバックにした写真を使う。「同じ年に誕生するのは、何か縁があるかなと思う。お客さまにはパワーを与え、息子には憧れてもらえるような勘九郎になれれば」と意欲を見せ、夢は長男・七緒八君との共演と語った。(撮影:高田太郎)

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