松嶋菜々子主演の『家政婦のミタ』第8話の瞬間最高視聴率は31.5%と、今年放映のドラマで最大のヒットとなっている。その影響で、いま家政婦たちが注目を浴びている。そこで現役の家政婦に、ドラマもかすむ超リアルな現場で「何を見た」のかを語ってもらった。

家政婦歴5年の城戸茜(仮名・45)さんは、これまで7軒の家庭で働いてきた。そこで“家政婦を雇う家庭”の共通点に気づいたという。

「やっぱり、ほとんどの家の奥様は、あきれるほど掃除ができないですね。掃除機すらかけられない方もいました」

彼女が特に印象的だったのは、40代前半の夫婦と子供2人が暮らす一軒家のこと。そこの奥様からは「とにかく家の中を隅々まで綺麗にしてください」と指示を受けていたのだが。

「夫婦の自室だけは、いっさい入らないでと言うんです。いわばそこは“開かずの間”ですね。けれどある日、奥様の部屋の扉が開いていたことがあり、たまたま見えたのが、凄まじく汚い、いわゆるゴミ屋敷! まったく足の踏み場のない部屋でびっくりしました。2人は方付けられない夫婦だったんですね」

そんな掃除も大変な家庭で働く日々でも、彼女は「家政婦は楽しい」と語る。

「だって、鍵を渡されて他人の家に入り、見ちゃいけないものまで見れてしまう。正直、他人の家って興味あるじゃないですか?それでお金までもらえるんですからね」

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