12月5日、東京・六本木シネマートで、映画『UGLY』の完成披露試写会が行われた。舞台挨拶には、主演の窪塚洋介(32)、桃生亜希子(35)、柿本ケンサク監督(29)、原案と音楽を担当した本作の共同監督・半野喜弘監督(43)が登場した。
本作は、兄弟の死の理由を探ろうとするカメラマン(窪塚)の葛藤を軸に、現代に生きる人々の等身大の生を描いたものとなっている。WEB上の映画館『THEATRE TOKYO』8月中旬から公開されていて、今回劇場での初公開となった。東日本大震災が起こった3月11日はパリに撮影で滞在し、帰国後は救援物資を持って被災地を訪れるなど支援活動を行ってきたという窪塚は
「自分らの得意なことをやれば復興にもつながるし、今、こういう状況なのに何もできない若い日本人の代表って気持ちで演じました。これを観て、何かを感じてほしい」
と熱い思いを訴えた。柿本監督「THEATRE TOKYO」について
「単館系の劇場がどんどんつぶれるなかで、初期衝動や勢いでつくった作品の受け皿にしたかった。PCさえあれば、全国規模の劇場よりも開かれた映画館になるはず。今後も意欲的な作品を流せる場所になれば」
と語った。(撮影:柴田悟)