TBSの長寿番組『水戸黄門』が、12月19日の「最終回2時間スペシャル」で、ついにその長い歴史の幕を閉じる。放送回数は実に1227回。69年8月のスタート以来、42年5ヶ月にわたる“世直しの旅”だった。
そこでファイナル直前に、40年前に”助格”コンビをくんでいた初代「格さん」横内正(70)と、二代目『助さん』&五代目「黄門さま」の里見浩太朗(75)の2人に、歴史的ドラマの舞台裏を語ってもらった。
横内「歴代最高視聴率が43.7%? それって格さんが僕から、大和田伸に代替わりしたときだったらしいね」
里見「あっ、そう?」
横内「それをいまだに大和田が言うけどね、自慢げに(笑)。ところで、これはいちばん苦労した撮影といえば?」
里見「あんまりないけど、助さん時代に馬から落ちたことがあるよ。落ちただけならいいけど、左足があぶみにひっかかって、引きずられた。頭と腰をダンダン打ち付けられて、ひどかった」
横内「最悪の格好じゃない?」
里見「そうそう。すぐに病院へ行ったけど、背中は打ち身の内出血で真っ黒だったね。頭はカツラで助かった(笑)。横ちゃんは、けがはしなかった?」
横内「草履をはいて石段を駆け上がったときに、むき出しの足の親指をバーンと突き指したんですよ。30年たっても、いまだにその指が痛いときがある。でも、そういうのってみんな、ありましたね」