「なりふりかまわずインパクトのあるものを作れば40%の視聴率が取れる、というドラマの底力を『家政婦のミタ』が見せつけましたから。これでテレビ業界全体が明るくなった気がします」
そう話すのは、放送作家のわぐりたかしさん。ここ数年“テレビの時代はもう終わった”との声があったのはたしか。スポンサーサイドからは『いまさら数字の取れないドラマに金は出せない』と露骨に言われることもしばしばだと、当時、テレビ関係者は語っていた。
しかし、そんなドラマ予算を縮小せざるをえない暗い空気を『家政婦のミタ』の成功が一掃してくれたという。その結果、現在テレビ局の営業は胸を張って、スポンサーまわりに出かけられるようになったそうだ。
そんな『ミタ』効果を巻き起こした、松嶋菜々子(38)が出演している新ドラマが『ラッキーセブン』(フジテレビ系)。本誌は『家政婦のミタ』の高視聴率を予想的中させた、わぐりさんとコラムニストのペリー荻野さんに再び分析をお願いした。
「探偵社の社長役で主役ではないし、彼女にとっては変身しすぎた前作のリハビリ作という感じかな」
と冷静に分析するわぐりさん。いっぽう、ペリー荻野さんからは、こんな大胆提言が飛び出した。
「プロデューサーが『ここは松嶋さん、もう一度変身してください』と、彼女が家政婦になって潜入調査をする回を作れば、視聴率40%は間違いなしです(笑)。二度と『テレビの時代は終わった』なんて言わせないためにも、ぜひお願いしたいですね」