3月6日、オウム真理教の元幹部・平田信被告(46)への犯人蔵匿罪などに問われた斎藤明美被告(49)の初公判が行われた。白髪まじりで頬はこけ、手配写真より痩せていたという。
17年間の逃亡生活で結婚することも考えたと告白。「実際に2度ほど婚姻届をもらってきたそうです。しかし、警察に見つかるに違いないと彼女は断念。用紙を破り捨てたといいます」(社会部記者)
寂しさをいやすためにウサギを飼い「互いをウサギの『パパ』『ママ』と呼んでいたそうです」(司法記者)。そのウサギが昨年8月に死んだ。2人を引き止めるものがなくなり、平田容疑者は昨年末に自首、それを追うように斎藤被告も出頭した。
「公判ではときおり斎藤被告のすすり泣く声が聞こえて。彼女が語ったのは平田被告との逃亡生活を続けるために捨ててきた『女の幸せ』でした」(前出・司法記者)
多くの注目が集まった2人の逃避行だが一方、好奇の目で見るものも少なくないようだ。斎藤被告が住んでいた東大阪市の住民はこう語る。
「初公判前にテレビ局スタッフと名乗る男性が来て『事件をドラマ化するために取材している』と言うんです。タイトルは『愛の〜』というメロドラマみたいなものでした。そのスタッフは『彼女に執行猶予がつくための嘆願書を集める活動をする。あなたは署名しないんですか』と署名しないといけないような口ぶりで迫ってきました」
斎藤被告を知る人たちからは「やっぱりあの人はいい人。戻ってきてほしい」といった声も聞こえるが。判決は3月27日に下される。