3月12日、都内で、BS時代劇『陽だまりの樹』の完成試写会が行われ、市原隼人(25)、成宮寛貴(29)らが出席した。
本作は手塚治虫原作。幕末の時代、開国や明治維新という動乱の時代を生きた、固い絆で結ばれた対照的な2人の若者を描いた幕末青春ストーリーで手塚治虫が自らのルーツを描いた傑作を、実写ドラマ化している。時代劇は初主演で、武士を演じるのも初めての市原は「相手を敬ったり、思いやったり、忠義に引き込まれた。武士道は深くて面白い。毎日が発見です」と語った。
自分と役どころについて聞かれると、「万二郎とは不器用なところが似ています。うまく口で説明できなかったり、自分に当たったりするところ」。一方、成宮は「良庵は目的を見つけた瞬間に爆発的な力を出すところ。役者という仕事を見つけ、走り始めたころの自分と重ね合わせたりします」とそれぞれ語った。
また、初共演となる主演の市原について成宮は「すごくまじめ。声もデカイですし、いきなり突拍子もないことを本番前に言ったりする。一瞬わがままに見えるけど、それも一生懸命取り組んでいるからこそのこだわり。市原隼人という俳優、アーティストは『こだわりの男』」と評した。(撮影:江口明裕)