天皇陛下は20日、二度目の胸水を抜く治療を宮内庁病院で受けられた。翌21日には、国賓として来日したクウェートのサバハ首長との会見に出席された。

現在、国事行為は皇太子殿下が臨時代行を務められている。天皇陛下のご回復は、けっして順風満帆とはいえないご様子のようだ。心臓外科医で『東京ハートセンター』センター長の南淵明宏医師は胸水の症状について、つぎのように説明する。

「肺が膨らむスペースに大量の水がたまると、呼吸が荒くなってしまったり、すぐに息切れしてしまったりします。500ccを超える量で、発熱や咳なども出るようであれば、水を抜く治療が必要になります」

そんななか、美智子さまは陛下の食事にも気を遣われているという。

「陛下はご散策を再開され、15日には午前と午後に20〜25分くらいずつ歩かれたそうです。美智子さまも付き添われていて、15日には一緒に野蒜も摘まれました」

と話すのは、皇室ジャーナリストの松崎敏弥さん。野蒜とは、陛下にとって“懐かしの味”なのだという。

「戦時中、陛下は栃木県に疎開され、そのころから野蒜を好んで召し上がっていると伺っています。酢みそ和えにされることが多いそうですね」

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