「ストーカーというのは怖いもので、ストーキングされたものにしかわからない。いまだに私は、建物の出入りに恐怖を感じます。被告(美元)がいるのではないかと体が震えるんです。被告との結婚生活は恐怖の対象でしかありません。殺されるかと思った。芸能生活25年近くになりますが、それをなげうってでも離婚したい」
声を振り絞り出すようにしてこう語ったのは、高嶋政伸(45)。6月1日、美元(32)との離婚訴訟が東京家庭裁判所で行われた。裁判突入から1年3カ月にして初めて訪れた”夫婦直接対決”だった。
高嶋が、冒頭のように語るほど美元に恐怖を感じているのはなぜなのか。今回の本人尋問で高嶋は、’10年8月のホテル生活開始からが恐怖の始まりだったことを明かした。知らせてもいない宿泊先に次々と美元が現れる”恐怖の”ストーキング行為があったというのだ。
高嶋「仕事で京都のホテルに滞在したときのことです。翌朝5時半に現場入りだったため、午後9時ごろには寝ていました。夜中に人の気配を感じたため目を開けると、ベッドの足下に人が見えました。(すると被告が)私の手を握ってこちらを見ていました」
弁護士「その被告を見てどう思いました?」
高嶋「被告が自殺して幽霊になって現れたのかと思いました。『何しに来たの?』と聞いたら『迎えに来た』と。初めて滞在するホテルだったので『どうしてここがわかったの?』と聞くと『夢のお告げで見た』と言うんです。完全なストーカー行為で、恐ろしさのあまり腰が抜けました」
その後、美元のストーカー行為はさらにエスカレートしていったという。また、美元の浪費癖について高嶋は『被告は月100万円とプラスお小遣い9万円を求めて来た』と語っている。法律のプロは、今回の裁判をどう見るのか。離婚問題に詳しい弁護士の山口宏さんは、今後のさらなる”泥沼化の可能性”をこう指摘する。
「今回、高嶋さんも『離婚したい』という主張は認められると思います。ただし、家裁での審判が不服だった場合、彼女は地方裁判所に訴えることもできます。それで認められなくてもさらに高等裁判所に申し立てることもできる。つまり美元さんがその気になれば、あと何年も裁判が長引くことになるのです」