7月4日、市川中車を襲名した香川照之(46)は2カ月に及ぶ襲名興行後半に突入。團十郎(65)&海老蔵(34)との共演となる『七月大歌舞伎』初日が新橋演舞場で行われた。
昼の部の終演後のロビーには香川の母・浜木綿子(76)からひと足下がった傍らで、薄萌黄色に朝顔の模様の和服姿で観客に頭を下げる香川の妻・知子夫人(41)の姿があった。昨年10月、本誌は都内の自宅近くのラーメン店に家族4人で入る姿を目撃している。そのときの知子夫人より、5~6㌔、痩せたように映った。
「歌舞伎公演は1カ月25日間、昼夜公演で半日以上劇場で過ごす生活が休みなしに続きます。開終演後や幕間の挨拶だけでなく、楽屋見舞いの対応やお祝いをいただいた方々へのお礼状の確認など、気力、体力を使う日々の連続。1カ月公演が終わると皆さん疲れ果て自虐的に“おかみさんダイエット”と言っています。40代で“おかみさん”となった知子夫人は大変だと思いますよ」(歌舞伎関係者)
95年12月に香川と結婚した知子夫人はもともと客室乗務員。昨年9月、香川の悲願であった電撃襲名会見から約10ヵ月間、彼女に“梨園のいろは”を教えたのは團十郎夫人の希実子さん(59)だった。
「香川さんは映画共演した海老蔵さんに頼み、息子・團子(8)の踊りの師匠に彼の妹・ぼたんさん(33)をお願いしたんです。同時に季実子さんも知子さんに“女将さんの心得”を伝授していたようです」(前出・歌舞伎関係者)
季実子さんの教えは『出ず入らず』。目立ち過ぎず、かといって役者の妻として華やぎも忘れず、ほどよく立つ振舞うことだという。舞台の親子3代をそっと見守り、後援者を華やかに送り出す知子夫人は『出ず入らず』な梨園の妻の姿だった。