GACKT(39)主演の舞台『MOON SAGA〜義経秘伝〜』が幕を開ける。7月15〜29日、東京・赤坂ACTシアターで上演。名古屋、福岡、大阪、東京追加公演も決定している。
「今回の舞台化を皮切りにゲームやマンガ、アニメになる一連のプロジェクトがスタートする。最終的には映画まで持っていきたいし、これが、僕のビジュアルライブの最後になるかもしれない……」(GACKT)
舞台は平安時代後期、人間にはない異能力を持つ〈物ノ怪〉と交わり、その血と能力を受け継いだ〈者ノ不〉たちが人間を統治する時代。GACKT扮する義経を中心に、者ノ不として生まれた者たちのはかなくも深い友情を描いた歴史ファンタジーだ。原作は彼自身が約10年かけて作り上げた物語。
「ビジュアルライブとは、物語をベースに映像と音楽を融合させたライブのこと。その物語として書いていたのが、中世ヨーロッパのヴァンパイアの話だった。あるとき『ヴァンパイアのソースはどこにあるんだろう?』と辿っていったら日本にあった。平安後期、史実の中で物ノ怪が存在し人間と共存していた。でも、鎌倉期に入ると突然いなくなる。これはファンタジーで面白い!って」(GACKT)
そして数多くの伝説を持つ悲劇のヒーロー、義経を描くことで物語はよりいっそう膨らんだという。この一大プロジェクトの行く末も楽しみだが、気になる『これが最後かも……』の意味は?
「ビジュアルライブは体力的にも精神的にも、すごく過酷なプロジェクトなんだ。自分の中ですべて使い果たしたと思えば、そのときは終わるかもしれない。とにかく毎回、これが最後という決意でやっているってことかな」(GACKT)