16日、さいたま市・彩の国さいたま芸術劇場で、舞台『トロイラスとクレシダ』の公開稽古が行われ、俳優の塩谷瞬(30)が参加した。
彩の国シェイクスピア・シリーズの中でも特に人気が高いのが、登場人物すべてを男性キャストが演じる『オールメール・シリーズ』。その第6弾となる本作。
主人公の恋人を奪う役の塩谷。複数の男女が絡む恋愛が『二股騒動』を思わせるため、取材陣がマイクを向けると、演出家の蜷川幸雄氏(76)は「来たぞ。泣くなよ!」と塩谷が、騒動時に報道陣の前で泣きじゃくったことを引き合いに出し場をなごませた。塩谷は「できるまでずっとやってもらったり、すごく勉強になります」と答えると、蜷川氏はさらに「いろんなこと教えてますよ、インタビューでは泣くな、とか」と笑わせた。蜷川氏によると、塩谷の起用を決めたのは騒動前だったといい「その後、いろいろなことがありましたけど、関係ないからな。頑張れコノヤロー」と言うや、蜷川氏に蹴りを入れられた塩谷は恐縮しきりだった。
また、蜷川氏はいつまでも塩谷のことを聞こうとする報道陣に向かって「塩谷だけの公演じゃないんだから、いいかげんにしろよ」と笑顔でシャットダウンしていた。(撮影:柴田悟)