「第1話目が放送された日の朝、ヒロインの夏菜さん(23)が“緊張して眠れなかった”と話しながら局に入ってきました。テーマソングが流れ番組が始まると夏菜さんは突然、『ギャー!』と奇声を発していました」(NHK局員)
NHK連続テレビ小説『純と愛』の初回視聴率は、前作の『梅ちゃん先生』の初回視聴率を超える19・8%だった。
「実は夏菜さんは2回、朝ドラのオーディションに応募しましたが、書類1次選考で落選。『私はホントNHKに向いてない』と自虐的に呟いたほど。ヒロインに決まった瞬間『信じらんない!』と驚いていました」(前出の局員)
ロケは大阪市内で5月下旬から始まった。
「収録中にスタッフから度々注意され、涙を流していたことが何度もありました。彼女から『一度も誉められたことがないの。つらい』と泣きながら打ち明けられたこともありました」(ドラマスタッフ)
夏菜にダメ出しをしていたのは、昨年放送された『家政婦のミタ』(日本テレビ系)では40%という驚異的視聴率を記録した“辣腕” 脚本家・遊川和彦さん(54)だ。
「今回の朝ドラのプロデューサーは2年越しで遊川さんに脚本を依頼していたそうです。
遊川さんは『これまでの連続テレビ小説っぽくないものを書くが、本当にこれで後悔しないか』と念を押し、『演出家にも役者さんにも口を出しますよ』と約束をとりつけました。週に最低1回は大阪やロケ先へ飛んで行き、夏菜さんに何度もダメ出しをしていました。その度に彼女は涙を流していました」(前出のスタッフ)
主人公・純を愛し、夏菜に期待するがあまり厳しく指導していた遊川さんだが・・・
「撮影から4カ月過ぎた9月下旬。遊川さんが夏菜さんに初めて『やれば出来るじゃない!』と言ったときは、夏菜さんは嬉し涙を流していましたね。その後の言葉は『じゃ、やれよ!』だったそうですが(笑)」(前出のスタッフ)
ダメ出しにもめげず、夏菜の奮闘は来年2月の最終収録まで続く――。