24日、都内で、第25回東京国際映画祭・特別招待作品『終の信託』の舞台挨拶が行われ、俳優の役所広司(56)、女優の草刈民代(47)、周防正行監督(55)らが出席した。

本作は、愛と死に直面した人間を冷静な視点で最後まで描ききった真のラブストーリーで、終末医療の現場で起こる生死をめぐる問題の数々が取り上げられている。

作中で重度の発作に苦しむぜんそく患者の江木を演じた役所は「沢山ある映画の中から、この作品を見に来ていただきましてありがとうございます。僕は、この作品を見たときに、自分はどんな最後を迎えて、どうやって誰に何を伝えていこうかを考えました。皆さんが観終わった後、ご家族で会話をされると、何か変わった絆ができるのではないでしょうか」と語った。草刈は「その人が生きてきた中の経験はみんな違うので、感じるものは人それぞれ。人生に何か影響を与えてくれる作品になったのかなと思います」と自信を見せた。

また、『大人の生ライブ舞台挨拶』と題して行われた今回、エンディングテーマを担当した種ともこ(50)が登場。同曲をしっとりと歌い上げた種は「誰もが死ぬので、自分のこととして観てもらえる映画だと思う」とPRした。(撮影:柴田悟)

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