《2012年11月5日、午後7時24分、誕生いたしました。3362gの元気な男の子でした》

11月6日、東尾理子(36)はそうブログに綴り、第一子を出産したことを明かした。

昨年6月14日に「TGP生活」と題して不妊治療専門の病院に通うことを発表した東尾。以来、女性自身では何度も彼女に密着し、話を聞いてきた。そこに至るまでには、彼女の数々の闘いの日々があった――。

実は結婚当初から、産婦人科に通っていたという東尾。彼女が最初に「女性自身」で治療の軌跡について語ったのは、11年11月13日号だった。当時、彼女は排卵誘発剤を使って採卵していたときのことについて、こう振り返っている。

「排卵誘発している間も、お腹がパンパンに張ってきて、お腹のなかが膨張している感じ。採卵した後も、ひどい生理痛が何日も続くみたいな感じでした。(中略)肉体的負担は大きかったですね」

費用の負担も大きかった。病院によって差はあるが、体外受精は1回あたり約60万円もかかるからだ。その後、自然に排卵する方法を選んだ東尾。12年9月11日号では、こんな本音を明かしていた。

「精神的に辛かったことはそんなになかったのですが、今年の初め、採卵が2回連続で空胞だったときは、『何か体の調子がよくないのかな』と思いました。卵が空胞になることは誰にもあるそうですが、2回続くとね……」

3月2日には自身のブログで妊娠検査薬に陽性反応が出たことを明かした。だが、今度はつわりに悩む日々が続くことに。12年5月29日号では、こう語っている。

「ご飯を食べてもキレイに出てきてしまうので、先日の健診で栄養失調と言われちゃいました。(中略)体重も3~4キロ落ちたまま。筋肉が落ちるから、どうしても体が細くなってしまいます」

さらに、彼女の発言が大きな波紋を巻き起こしたこともあった。6月3日付けのブログでは、胎児に先天性疾患がある確率を予測するための検査である、クアトロテストの結果を報告。 《一つだけ陽性反応が出たのがあったんだ。それはね、ダウン症候群。82分の1の可能性って言われました》と綴った。この報告が賛否両論を呼んだのだ。12年7月10日号では、こう話していた。

「血液検査なので、赤ちゃんにリスクはありません。だから、あまり深く考えずに検査を受けていた部分もありました。でも、結果がどうあれ、産むことには変わりない。だったら検査なんて最初から受けなくても良かったとも思いました。それに何より、検査の結果を知らされたとき、『私は産む』と強く思った自分がいた。検査をしたことで、『母になったんだ』という自覚みたいなものが芽生えていることに気づいたと思います」

そんな日々を経てきたにもかかわらず、彼女はいつも明るく前向きだった。出産直前の11月6日号では、こう振り返っていた。

「私自身は、妊娠、出産のために苦労したとは少しも思っていません。もちろん最後まで何があるかはわかりませんが、とにかく大きなトラブルもなく、いい思い出もいっぱいできましたしね」

無事、出産したいま、彼女はその喜びをブログに綴っている。

《私達二人を選んでくれた息子と、この愛おしい命を私達に託して下さった神様に感謝し、これから大切に、溢れんばかりの愛情を、たっぷり注いで行きたいと思います。毎日たくさんの笑顔に包まれた家族が夢です。そんな空間を作って行けるよう、これからも日々の努力を積み重ねて参りたいと思います》

新たなスタートを切った東尾のこれからが楽しみだ――。

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