秋風が舞う休日の17時。東京・表参道のフラワーショップでは、歓声が上がっていた。世界的指揮者の小澤征爾(77)の長女でエッセイストの小澤征良(40)が、極秘に結婚式を執り行っていたのだ。
征良は大学卒業後に演出助手を務めオペラ学を学ぶと、その後、テレビ番組の司会や雑誌を中心にエッセー執筆で有名に。02年に出版したエッセー『おわらない夏』がベストセラーとなった。
「征良さんは“森の中での結婚式”が小さいころからの夢で、どうしても緑に囲まれた場所で挙式をしたかったそうです。しかし、父・征爾さんの体調や招待客のことを考えると、近場でやらざるを得ない。そこで、付き合いのあるフラワーショップに相談して、今回の挙式が実現したそうです。ここには花と緑に囲まれたカフェスペースも併設されているため、彼女の希望も叶えることができました」(芸能関係者)
お相手は、小学校時代の同級生。これまでも仲が良かったが、結婚のきっかけとなったのは2年前に父・征爾が食道がんで倒れたことだった。
「手術を受けたとき、征良さんは自分の体が半分無くなるようなショックを受けたそうです。そのとき『大好きなお父さんが生きているうちに花嫁姿を見せてあげたい』と思った彼女は、ずっと仲のよかった彼との結婚を考えるようになったそうです」(前出・芸能関係者)
結婚式には外国人の牧師を招き、新郎新婦の親族、友人を合わせて40人ほどが参加し彼女を祝福したという。