「それを言っちゃうとトラブルになるからね、ノーコメントってことでいい?」
映画『オズ はじまりの戦い』でホラ吹きの三流マジシャン・オズを演じたジェームズ・フランコ(34)は、いたずらっぽい笑顔でウインクしてみせた。登場する3人の美しい魔女の中からお気に入りを1人選んでもらおうと思ったのだが、私生活でも超モテ男として鳴らしているだけに女性への気遣いはさすがだ。
ニューヨーク大学の映画学科で講師を務める彼は、今回の来日にも学生を同行させていた。「この作品を通して教えたいこと?PR活動の手法と、何度も同じ質問に答えるコツかな(笑)」と皮肉まじりに、売れっ子ならではの悩みを吐露する一幕も。
ハリー・オズボーン役でブレイクした『スパイダーマン』3部作に続き、敬愛するサム・ライミ監督とは4度目のタッグになる。
「本当に素晴らしい映像に仕上がっているよ。1939年の『オズの魔法使』も大好きだけど、やっぱり作り物感がね……。この作品は最新の技術と、サムの最高の演出で、まるで本当にオズの国が存在しているように思えるくらいだ。僕を目当てに来てくれる女性の方も、きっと引き込まれると思うよ(笑)。楽しんでね」
そう言いながら時差ボケの目をこするジェームズは、やはりキュートだった。