いま日本でもっとも美しく、注目を浴びる17歳、橋本愛。昨年公開された映画は8本にもおよび、数々の映画祭で新人賞を獲得した。『少女性』とは対極の圧倒的な美を備え、スクリーンのなかに誰よりも強烈な印象を残す。デビューから4年の新人とは思えないほど、鮮やかに。彼女は自身の仕事についてこう語る。

「自分のなかでは、お仕事を始めてまだ1年、と思っています。お芝居に人生を懸けられると思ったのが『桐島、部活やめるってよ』(’12年)という作品なので。演じているときに、自分じゃなくて、役として足の裏が地面にくっついてる感覚?地球の裏と軸がつながる瞬間が、すごく心地いいんですよ。自分は、それをまだほんの一瞬しか感じられないんですが」

デビュー以来、映画に出づっぱりだった彼女だが、4月からは連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK)にヒロインの友人役で出演。

「テレビは多くの人に見てもらえるから、家族が喜んでいるのがうれしいです。作品自体が絶対的に面白いので、作品への貢献度をできるだけ高くしたい」

大人びた顔で、大人びた話をする彼女。そんな17歳を、自分自身はどう見つめているのだろう。

「外見に関しては……年上に見られるのは、損でしかないですね(笑)。大人のなかで仕事をしているので、中身も年をとるのが早いことにも気づいていますが、やっぱり女子高生ですし、子供の部分はありますから。でも、この外見だからこそ求められる役もある。それは理解しているし、感謝もしています」

今年の目標は、ゆっくり生き急ぐ。無駄な一日なんて、絶対に過ごせない。自分自身と未来を見つめる高潔な瞳は、彼女だけが歩む俳優の道を、まっすぐに照らし続けるに違いない。

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