「子供も無事に成長し、仕事も軌道にのり、これまでにない解放感を味わい、幸せな気持ちになれたんです」
そう話すのは昨年、デビュー40年で還暦を迎えてもなお、明るい美しさで輝き続ける女優・風吹ジュンさん(61)。現在、NHK『団塊スタイル』では初の司会にも挑戦中だ。
「人は誰しも、最初は『ビギナー』。新たな生き方が、まだまだあったのかと、いまだに気づかされます。それが歳を重ねるおもしろさです。50の手習い、60の手習いもあるんじゃないかな。60歳を迎え、再び新人に戻ったような気がするんです」
そんな元気いっぱいの風吹さんだが、一時期は“若さと美を持続するには、どうすればいいのか”と悩んだこともあったという。
「体力も落ちるし、顔も老けてくる。でも齢を重ねると、智恵もついてきます。その智恵を生かして、自分らしく生きていくのもいい。生きている限り問題は起こりますが、心を柔らかくして、好奇心のアンテナを張り、いろいろなものを吸収し、学び成長していきたい。本当に好きなものを見つけることが大切なんです。50代を迎えて元気で幸せになる女性、きっと多いはず。みんなで元気でいて、若い世代を一緒に引っ張っていきましょう」
自分の本能と刺激に素直についていく風吹さん。彼女の最上の笑顔は幸せに満ちあふれていた。