「渡米前、安藤さんはアイスショーの楽屋で『少しの間だけど、ひまわりと離ればなれになるのは寂しい』と漏らしていたそうです。出産からまだ4カ月しかたっていませんからね。後ろ髪を引かれる思いで極秘に成田からアメリカへと飛び立ちました」(フィギュア関係者)

 7月下旬、安藤美姫(25)の渡米の目的は、いまだに決まらない自分のコーチを探すためだった。

「ルール上は、コーチがいなくても大会の出場には問題はありません。ただ、トップ選手でも、自分の力だけで演技を修正していくのは至難の業です。コーチ不在の選手が五輪に出場できた例は、聞いたことがありません。ソチ五輪に出場するには、まず10月の関東選手権が最初の関門です」(スケート関係者)

 出産後、安藤と現在“同棲”中と報じられているのは元フィギュア選手の南里康晴(27)。彼は安藤との結婚を望んでいて、彼女の母に結婚を認めてもらうために、定職に就こうとしているという。そのためにはスケート界から決別する決心も固めているというのだが……。

 8月2日の午前11時、彼が電車を乗り継いで向かったのは、都内のアルバイト先である居酒屋だった。昼の12時に店内に入った彼は、仕込み作業に励んでいたようだ。開店1時間前の16時、休息時間なのだろうか、店を出てきた。そのまま、近くのパチンコ店に入った南里。スロットマシンを打ち始めたが、当たることなく機械に千円札が次々と吸い込まれていく。

 大当たりすることなくパチンコ店を出て、居酒屋に戻ろうとする南里を直撃取材した。

――安藤さんのお子さんは元気にしていますか?

南里は無言のままうつむき、歩きだす。本紙記者の質問に彼は「答えられません」と、硬直した表情で口にするだけだった。足早に去った彼は、バイト先に戻っていった。

安藤は8月1日に帰国、5日には会見に臨み、アメリカで振り付けを終えてきたと語った。

「安藤さんにとっての本番である関東選手権まで、あともう2カ月です。早くソチ五輪を目指す態勢を整えるためにも、泣く泣く愛娘を日本において渡米するというママとしての涙の決断を下したのです。日本でのコーチ探しが難航し、切羽詰まっている彼女の状況では、コーチの当てがあるアメリカで見つけるほかに方法がなかったのでしょう」(前出・スケート関係者)

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