『電波少年』の企画、「電波少年的懸賞生活」でブレイクした“なすび”(38)。企画終了後は地元福島で冠番組を持ち、ローカルタレントとして活躍。その後、劇団「なす我儘(がまま)」を立ち上げ座長就任。現在はフリーで俳優業を続ける傍ら、福島の復興活動を精力的に行っているという。そんな彼の「復興にかける思い」を聞いてきた。

「僕は震災直後、故郷・福島に何もできなかったんです。’11年5月に初めて撤去作業を手伝ったら、地元の人たちが大喜びをしてくれました。そこで、自分の生きる道が見えた気がしたんです。30年、50年と長いスパンで、福島に恩返しがしたい。地道に、できることをやっていきます」(なすび・以下同)

 この日は東京駅近くの福島県八重洲観光交流館で、販売促進のお手伝い。福島復興のイベントを調べ、自ら連絡して押しかけるという。所属事務所も辞めてフリーになり、演劇とボランティア活動に精を出す。今年5月には、福島の復興と再生を祈願する世界最高峰エベレスト(8.848m)登頂にもチャレンジしたが、惜しくもあと100m付近で無念の下山。

「福島のためになるなら、客寄せパンダでもいいし、売名だ、便乗だと言われてもいい。今、復興活動で知り合った人たちと福島応援隊(仮)というNPOの立ち上げを申請中。福島に元気と勇気、夢と希望を持ってほしい。一人での活動には限界がありますが、多くの人たちと協力し合い、尽力していきたいです。今は結婚も考えられませんね」

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