今では「クイズ番組では東大卒だけで『東大チーム』が作れるくらい人数がいる」と言われるほど、クイズ番組ブームに乗り、東大卒タレントがテレビで幅をきかせるようになった。

「フジの『平成教育学院』、NHKの『テストの花道』などの番組には東大卒のスタッフがおり、後輩タレントを積極的に出演させている。なかでも女性が多い。食事会を開いたり、クイズ番組の問題を研究し合ったり、お互い助け合って『クイズ番組東大閥』と呼んでいいほどの一大勢力となっている」(テレビ局関係者)

そうしたタレントの1人、三浦奈保子(26)によると、「クイズ番組の打ち上げでは、必ず1人1題出題を要求されるので、いつも問題のストックを持っています(笑)」とのこと。また、よしもと初の東大卒芸人、「田畑藤本」の藤本淳史(29)は、番組で共演した麻木久仁子やロザン・宇治原史規が集う「クイズサミット」なる食事会に参加しているという。

「クイズを1人1問出題しては回答します。宇治原さんには『(インテリ芸人は)回答ではボケず、ほかの部分で笑いを取って』とアドバイスされましたね」(藤本)

こうして“知力のネットワーク”が築かれているのだ。

「かつては片山さつき議員が“ミス東大”を名乗るレベルだったが、最近は『東大女子の6割は美人』といわれるほど。テレビに出ている東大卒女子に“美人”という肩書がつくことが増え、それもバラエティ番組に“東大閥”ができるほどの人数増加にひと役買っている」(前出・テレビ局関係者)

ちなみに東大入試「女子御三家」といわれる高校のうち、桜蔭高校卒なのが菊川怜、楠城華子、三浦奈保子の3人だ。

「菊川は『とくダネ!』(フジテレビ系)のキャスターになってからは、よく勉強している。昨年、東京駅の丸の内駅舎が新しくなるニュースで、専門の建築の知識をわかりやすく話してから、司会の小倉智昭に一目置かれている。やはり東大卒の佐々木恭子アナが以前出演していたが、菊川のほうが高評価だ」(製作会社スタッフ)

東大卒タレントたちが高校でも先輩後輩であるケースは多い。「進学校」のつながりが、さらに東大閥の絆を強くしている。こうした「東大出身芸能人」について、自らも東大医学部卒で精神科医の和田秀樹氏が話す。

「東大生だから勉強しかできない、みたいに思われるけど、いろいろできるんです。それを知ってほしいから、東大卒のタレントを応援したい。いま、日本の学力が他国に負けている。たとえば韓国はいまだにタレントの学歴をすごく気にする。だから、テレビで活躍する東大卒がもっともっと出てきて、親が東大に憧れるようになってほしいです」

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