「難しい役でしたが、現場は男ばかりで和気あいあいとして楽しかったです。子供みたいに言葉遊びしたりして無邪気にはしゃいでいましたね」
そう話すのは竹野内豊(42)。テレビ朝日開局55周年記念二夜連続ドラマスペシャル『オリンピックの身代金』(11月30日、12月1日ともに21時から)で主演の落合刑事役を演じた。
撮影時を振り返ってもらうと、特に容疑者役の松山ケンイチ(28)との共演が印象的だったようでーー。
「ふだんは純朴な青年そのものなんですが、演技に入ると、何も語っていなくても目の奥深くまで表現をしていたり、その瞳の先に悲しみが宿っているのを感じさせたりするんです。ぜひもう一度共演したいですね」
松山と同じ年のころの自分は、一つの役に向かってこだわりすぎ、小さくまとまってしまっていたという。
「今では視野が広がってきたせいか、解放して演じることができてきてるのかな、と思いますが。解放しすぎているのか最近、よく人に言われるんです。『お笑いに目覚めたの?』『何か変化してるよね?』なんて。コマーシャルとかでコミカルな役をやっているせいかと思いますが(笑)」
東京ガスのCMで“謎の仮面の男”としてバレエダンサーのように華麗に飛んでいたり、缶コーヒーのCMでも思わず笑ってしまうようなユニークな展開があったり、世の女性たちはその愛らしい姿に胸キュンしているのだがーー。
「イメチェンしたわけじゃないんですけど、もしニーズがあるなら飽きられない程度に頑張ります。会社と相談しながら(笑)」