『仮面ライダークウガ』のオダギリジョー、『仮面ライダーアギト』の賀集利樹や要潤など、スター俳優を多数排出してきた『仮面ライダー』シリーズ。出演陣が次々にスターになる秘密とはいったい!?
「今でこそ、人気俳優の登竜門と言っていただけますが、平成シリーズの初期は、応募者も少なく、オーディションに苦労しました」
こう語るのは、“平成仮面ライダーシリーズ”を多く手がける東映の武部直美プロデューサー。そこに変化をもたらしたのが、『仮面ライダーカブト』の水嶋ヒロや『仮面ライダー電王』の佐藤健など、お母さんの心をつかむ俳優の登場だ。やはり選ぶポイントはイケメンなこと?
「いえいえ、重要なのは、主人公のイメージに合っているかどうか。さらには次も会ってみたいなと思えるオーラがあること」(武部さん・以下同)
そうやって選ばれた俳優が、早朝から寒さ暑さに関係なく行われる過酷な撮影をこなしていく。
「仮面ライダーに熱い思いを抱く監督やスタッフたちからの厳しい要望にも応えなければなりません。そのうえ、私生活でも正義のヒーローという自覚が必要。そんな1年のなかで人間として大きく成長していくのでしょう。役者として完成されていない彼らが、輝きを増していく姿を見るのは私の楽しみでもありますね」