年末、にわかにきな臭い雰囲気が漂ってきた’13年。「こんな時代だからこそ、笑顔を絶やさずにいれば気持ちが前向きになって何事もうまくいく」と話すのは美輪明宏さん。そんな美輪さんが’13年ニュースぶった切り!その切り口から’14年の生き方が見えてくる!!
【自民党『参議院選挙圧勝』】
「これは非常に危険。三島由紀夫さんの戯曲『わが友ヒットラー』の最後に“政治は中道を行くべきです”というせりふがあります。政治は右に傾いても左に傾いても不健康になる。極左翼と極右翼はさらに危険です。すぐ暴力に訴えますから。国民にとって、いちばん健康なのは、左右のいいとこ取りをする政治です。
いまの安倍政権のように、右に偏ると、また第二次世界大戦のような亡国の悲劇が繰り返される。強行採決した『特定秘密保護法案』なんて、その最たるものです。この先にある集団的自衛権の行使、憲法改正、そして徴兵制導入へとつながっていくのですから。
麻生太郎さんが“ナチスを見習う”と発言したり、石破茂さんが“デモはテロ行為”とブログで発言したり、いったい何様のつもりなのか?傲慢で思い上がっているわけですよ。でも、彼らを思い上がらせたのは、あれだけ自民党に投票した国民ですからね。
国民はアベノミクスという言葉に踊らされ、錯覚しているんです。これはメディアにも大きな責任があります。景気回復という目先の欲ばかりで、その先に待っているマイナスを考えていない。このまま多勢に無勢で、どんどん危ない法案が可決されたらどうなるか。戦争になれば死ぬかもしれない。命と引き換えという、大きなマイナスがあることを考えるべきなのです」