1月21日、機動戦士ガンダムの原作者・富野由悠季監督、アメリカエミー賞を受賞した堀裕治氏ほか日本が誇るプロデューサーを束ねる株式会社 「オオカゼノオコルサマ」と、ハリウッド制作会社Legacy Effectsとの業務提携後、第一弾となる作品の制作発表会が都内で行われた。

同企画は、日本の漫画やアニメ―ション作品を世界市場へ発信していくことを目的としたもの。注目される第一弾作品は、富野監督の新作アニメーションに決定。作品内容について問われると、富野監督は「詳しいことはまだ言えませんが、いきなり新作でリスクは冒せない。おそらく過去に制作した作品になるでしょう。しかし、もし『ガンダム』のリメイク作品をやるのであれば、今ある他の『ガンダム』作品以外のものをやるでしょう」と明かした。

また、富野監督は日本のアニメ―ション作品について「資金を含め、東京のアニメ制作現場はさらに厳しいものになっていく」と国内のアニメーション制作環境について苦言を呈した。続けて「しかし、今回、全面的に手伝ってくれるスタッフが居るということがわかって本当にうれしい。これをきっかけに日本のクリエイターが世界で活躍し、21世紀中盤を飾る作品を作っていきたい」と語り、日米共同でのアニメーションを制作に意欲をみせた。

また、「想像していた期間より大きく繰り上がっているんだよね」とLegacy Effects側に睨みをきかせ、会場の笑いを誘っていたが、「想像していた以上に制作陣のペースが早く、順調に進んでいるということ」と笑顔で弁明し、日本アニメ界の新たなスタートに期待を込めている様子だった。

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