超破格の契約で、ヤンキース入りとなった田中将大(25)。夫人の里田まい(29)には、メジャーリーガーの妻としての立ち振舞が要求されるという。とりわけ日本と大きく異なるのは、球場の内外で、妻たちがさまざまな活動をおこなう「メジャー奥様会」。経験者2人が、その実態を初めて明かした。
田口美恵子(元カージナルス・田口壮夫人・48・以下 田口)「最初に強く感じたのは、野球と家族の関わり方。米国の場合は、家族もチームの一部なんです。まず、意識改革から始めなければいけませんでした」
木佐彩子(元ドジャース・石井一久夫人・42・以下 木佐)「メジャーの選手はいろんな国から来ている、言ってみれば出稼ぎ集団みたいなもの。だから、妻たちも球場に行くのがルーティンというか、そこで仲よくなって一丸となって戦っていくみたいな」
田口「ホームの試合はほとんど応援に行きますし、ビジターでも『奥様会』がチャーター機を予約して行くこともありました。ホームの試合では『奥様会』は特等席。カージナルスはバックネット裏のすごく見やすい席でした。でも、私は外野席に行きたかった。だって主人は外野手ですし」
木佐「ドジャースもバックネット裏のいい席。しかも、主人が先発で投げるときは、その最前列に座らせてもらえました。チャリティ活動も『奥様会』の大事な行事のひとつでしたね。よく施設、病院、学校などにおもちゃを届けることが多かったです」
田口「カージナルスでは寄付金を募ることが多かったので、スタジアムを歩き回ってグッズなどを売りました。ミステリーボールといって、袋の中にあるサインボールを1個40ドルで売ったり」
木佐「チャリティの規模も桁外れ。たとえばドジャースタジアムでいちばんいい観戦部屋をオークションに出したんですが、それがいちばん下のくらいの賞で、上は豪華客船での旅とか、ファーストクラスのエアチケット4人分とか、欧州の一流ホテルの宿泊券など」
田口「恐ろしかったのは、『奥様会』の食事会でのお会計でのこと。何人いようが、どんな店だろうが、誰かがいつの間にか払っている。いくらだったの? なんて、雰囲気的にも絶対聞けない」
木佐「やっぱり高給取りの奥さんが払っているんですよね」
田口「マイナーから昇格したばかりの選手の奥様と一緒に、『奥様会』に出て食事をしていると、ずっとソワソワしている。理由を聞くと『いったいいくらで、誰が払うんですか。私には払えません』と言うわけ。だから私も、『大丈夫。私も払えないから、いざとなったら一緒に逃げよう』って(笑)」
支払い役が高給取りの妻の役目となれば、年俸23億円をもらう田中将大の里田まい夫人が、1年目から“会計係”を務めることもありうる話かも。
(週刊『FLASH』2月25日号)