「娘は、ご存じの方もいるかもしれませんが、障害を持ちました。生後7カ月で、左手足に麻痺が残る脳梗塞の跡があることがわかったんです」
愛娘の“障害”について、菊池桃子(45)が、聴衆450人の前で堂々と語った――。2月15日、都内の区民館で新宿区主催の『ともに学ぼう!今、生きていること』と題されたフォーラムが開かれた。菊池はこの日、講師として登壇し、女性の社会参加をテーマに講演を行ったのだ。
講演会で、菊池は“いちばん辛い思い出”を、こう語った。
「娘が幼稚園に入るころ、自分自身の将来について私にいろいろ質問をしてきたんです。『ママ、私って普通の小学校に行けるの?』とか、『私は将来、どんなお仕事ができるの?』とか。確かな答えを持っていなかった私は、いい加減なことを言ってその場をごまかしてしまったんです」
障害を持つ自分には、これからどんな未来が待っているのか……。娘から、そんな不安をぶつけられた母は、きちんと答えられなかったことで自責の念に苦しんだのだ。実は、その長女は今春、有名女子中学校を受験し、みごと合格。ブログで菊池は、感涙にむせぶほどの喜びを綴っている。必死に長女と向き合った日々が報われ、有名中学にも合格。いま、菊池は万感の思いで、母として“至福のとき”を噛みしめているに違いない。
今年は、菊池にとって芸能生活30周年。5月24日には、盛大な『30周年記念コンサート』が予定されている。長女の中学合格は、母にとって最高の“金メダル”だった。その喜びを胸に、菊池は30周年記念のステージに立つ――。